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ほしいもブログ
花歌舞伎徒然草 夢枕獏:著 萩尾望都:絵
生活クラブで月一回入る「本の花束」で紹介されていて、
最近歌舞伎を観始めたばかりなので興味がわき読んでみました。
第一部は、雑誌『演劇界』2017年6月号~2018年8月号に連載された
夢枕獏さんによるエッセイをまとめたもの。
第二部は、その文章に絵を描いていた萩尾望都さんとの対談でした。
取り上げられた演目や役者さんは、
最近覚えたばかりの私にも馴染深くてとても面白かったです。
特に、最初の「花の速度をもつ人」は坂東玉三郎さんについて書かれていて、
人間なのに花が開花するスピードやエネルギーを体の中にもっている、
という説明は、
シネマ歌舞伎で鑑賞した「鷺娘」や「楊貴妃」を思い出しながら読むと、
とても共感しました。
夢枕さんが歌舞伎にハマるきっかけとなったのも玉三郎さんだったそうです。
また夢枕さん独自の説や、歌舞伎以外のお話も楽しく、
萩尾さんとの宝塚についてのお話や、
ポーの一族に関しての話も興味深かったです。
残念ながらこの「演劇界」は2022年3月号で休刊となってしまいました。
その最後の刊の表紙は、
2月大歌舞伎での仁左衛門さん一世一代の「知盛」だったので、
書店で取り寄せてもらい今手元にあります。
日時: 2022年04月11日 16:45