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草木染め

昨年漆塗りの仲間と一緒に漆の木で布を染める体験をしました。
そのあと「草木染めをもっとやりたい」と思った一人が、
自分で様々な植物を採集し
シルクのストールを色々な色に見事に染め上げました。
それを見てまた自分で草木染めをやった仲間から、
余った染め液をいただきました。

私もすぐにやってみたいと思っていましたが、
年末忙しくてお正月明けにようやくトライ。
いただいた染め液は「びわ」と「セイタカアワダチソウ」です。
いただいてからかなり時間がたってしまったので
染める力が残っているかも心配でした。
「びわは染め液を煮出してからしばらく置いて発酵させて使う」
と聞いていたので今回はびわに挑戦しました。

染めるのは「木綿100%の白いブラウス」
若い時に買ったもので何となく捨てられずにとっておいたけれど、
ところどころシミがあってこのままでは着るに着られないという代物。

動物性のシルクやウールなら、
何もせず染めても大丈夫なのはわかっていますが、
植物性の木綿は染まりにくいのでまずは下処理をします。

成分無調整の豆乳と水を1:1の割合で薄めた液に浸し、
何度か動かしながら20分間浸し、そのまま脱水して干します。
下処理は土曜日の出勤前に行い半日外で干しておきました。

仕事から帰った午後いよいよ染めに挑戦です。
鍋に染め液を入れて火にかけ沸騰直前くらいまで沸かしてから、
乾いたブラウスを入れ絶えず動かしながら20分煮ました。

20分たったら媒染液に漬けます。
本当はミョウバンを使いたかったところですが、
スーパーでミョウバンが見つからなかったので重曹を使いました。
水1ℓに対して重曹は5g入れました。
媒染液に10分間動かしながら漬けて、
もう一度20分間煮染めをし、
二回目の媒染液に浸してから、
中性洗剤で洗い、よくすすいでから干しました。

染めている時は薄い紫色くらいに染まったかな?
と思っていましたが最後に洗ったら生成りのようなほのかな色でした。

乾いたブラウスにアイロンをかけ漆塗りの仲間に見せたら、
「素敵な色に染まったね」と褒めてくれました。
もう少し早く挑戦していたらもっと濃く染まったかなと少しの後悔と、
シミがほとんどわからなくなり、
ほのかな色に染まったブラウスを春になったら着るのが楽しみです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2024年01月17日 12:01