黒い絵 原田マハ著 講談社
久しぶりの原田マハさんの小説が読みたい!
と図書館にリクエストして読んだ本。
タイトルからしていつもとは違う雰囲気だとは思いましたが、
それでもマハさんらしい美術にまつわる物語で
最後は救いがあるものと思って読み始めたら、
なんとノワール小説というジャンルでした。
(ノワール小説:犯罪や暗黒街を題材とした小説の一形式)
5つの短編と1つの中編小説はそれぞれ、
ゴーギャン、室生寺弥勒堂の釈迦如来像、アッシジの連作壁画「聖フランチェスコの生涯」、
ミレイのオフィーリア、ゴッホがキーワードとなっていますが、
主となっているのは人間の欲望や暴力などの陰の部分でした。
期待とは真逆でしたが短編なのとマハさんの文章なので、
短時間で読み終えました。