
9月13日、グランシップ静岡で能楽入門公演を鑑賞しました。
以前三保の松原で薪能を観たことが一度だけありますが、
能は難しくわかりにくいものというイメージで、
たぶん眠くなるだろうと覚悟していきました(笑)
最初に、
観世流シテ方 重要無形文化財総合指定保持者(人間国宝)の
山科弥右衛門さんのご挨拶があり、
続いて、弥右衛門さんの地謡で
能楽教室お稽古生による仕舞が披露されました。
見るからに小学校低学年の子供さんから中高大学生くらいの、
27名による発表でしたが、
これがまた観ていてとても楽しく、
みなさん姿勢正しく所作をしっかりと行っていて感心しました。
特に最後の方におひとりづつ出られたお稽古生の仕舞は感動ものでした。
その後は、本職の方々による仕舞。
小袖曽我、羽衣、阿漕でした。
歌舞伎のように音声ガイドがないので内容を把握できたかというと
自信がないけれど、有名な演目なので何となく理解できました。
前半の最後は、後半の演目「熊坂」の地謡を、
弥右衛門さんの指導で一緒に声を出しましたがこれも楽しかったです。
休憩を挟み、
後半はこちらも観世流シテ方の人間国宝
清水義也さんによる解説の後、
山科弥右衛門さんによる熊坂を鑑賞しました。
能の演目は250あるそうですが
その中で屈指の動きの激しい演目なのだそう。
盗賊の熊坂長範の霊が牛若丸に討たれた最後を語るというもの。
普段はされないという一回転まで披露していただき、
とても見ごたえのある、
そして能に対するイメージを払拭するような体験でした。
とても楽しかったです。
【ほし太の日向ぼっこ】