「幸・不幸の分かれ道」 土屋 賢治
配達中に聞いていたラジオから、
この笑う哲学者“土屋賢治”先生の文章が流れてきて、
そのあまりの面白さに著作を探してこの本を見つけました。
副題が「考え違いとユーモア」とあるように、
考え方一つで幸せにも不幸にもなるということを、
ユーモアたっぷりで教えてくれています。
内容は読んでもらうとして、
巻末に掲載されていた著者のプロフィールが絶妙なので、
勝手に紹介します。
土屋賢治(TSUCHIYA KENJI)
1944年岡山県生まれ。名門玉野市立宇野小学校をわずか6年で卒業し、
トントン拍子に中学、高校、大学を経て恵まれない結婚生活に至る。
そのかたわらお茶の水女子大学の哲学教師として、35年間にわたって
哲学をはじめ、言葉遣い、生活態度、服装に至るまで、学生に指導された。
現在は定年退職し、お茶の水女子大学名誉教授として、
不名誉な言動をつつしまされる不自由な毎日を強いられている。
そのかたわら、50歳で初めてユーモアエッセイ集
『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を世に問い、
…(中略)、多数のユーモアエッセイを世に問い続けたが、
世に問うたびに在庫が大きく増えるという答えが返ってきただけだった。
一縷の希望を託して哲学書も数冊世に問うたが、同様の結果に終わった。
読者の見る目が成熟していないのか、それとも著作の内容が成熟していないのか、
鋭意調査中である。
長くなりましたが、本当に楽しい本なので是非オススメです。