シューマンの指 奥泉 光 著 講談社
2010年、生誕200年のメモリアルイヤーに出された本だったので、
てっきりシューマンの話だと思って読み始めたら、ミステリーでした。
その謎についても、
表題の「指」、にかかわることだと思い読み進めていたのですが、
半分くらいのところで殺人事件が起こり別の展開に…。
ラストで二転、三転するところが
シューマンの人生ともリンクしていて面白かったけど、
シューマンに関する記述は専門的で難しく、
友人の音楽家ならもっと深く読めるんだろうなー。
と思いつつ読みました。
今まではロマン派の作曲家というイメージだけでしたが、
けっこう影の部分や
曲のなかに色々な仕掛けがあることがわかって、
改めてシューマンが聴きたくなりました。