
毎年2月のこの時季に、
石川県の日本酒の蔵元、「菊姫」のお酒を販売している、
全国の酒販店約300店で構成する「菊姫会」の総会が開催されます。
今年も石川県の加賀温泉郷山代温泉にて、
一日目は、菊姫生産部製造課主任の井出さんによる
「精米について」と、
日本のシンセサイザーの第一人者、松武 秀樹さんによる
菊姫にまつわる様々なシーンを、
音と映像で再現した講演が行なわれました。
菊姫では酒造りの重要な要素の一つとして
自家精米を行なっています。
柳家(菊姫の社長)の家訓に「精米を他所に任せるようなら酒造りをやめろ」
というのがあるそうです。
何度か精米所の見学をしたことがありますが、
初めて見たときには、酒蔵とは思えない程の
あまりの規模に驚いた記憶があります。
講演では、
いかにして酒米の最高峰である兵庫県吉川町産「山田錦」を
仕入れできるようになったか。
精米機の歴史や、
仕込む酒によって変わる精米の話など、
たいへん興味深く聴きました。
松武さんの講演は、
空想の世界と現実世界。音楽と菊姫という本当に楽しい内容でした。
「山廃純米はロックに合う♪」なんて妙に納得です。
その後は利き酒勉強会と、懇親会。
菊姫では、一部の酒を除きほとんどに
兵庫県吉川町の酒米「山田錦」を100%使用しているため、
製造原価は、おそらく日本一の日本酒です。
毎年こうしてただ集まり懇親会を行なうのではなく、
しっかりと勉強もするというスタンスはとてもいいと思います。
(写真は、二日目の柳社長の講演の様子)
柳社長からは、国税庁醸造試験所の役割と現状についてのお話。
全国清酒鑑評会で毎年金賞をとり続けていた菊姫が、
平成13年以降出品をとりやめた理由…。
菊姫が日本酒の文化を大切にし、
本当にプライドを持って真摯に酒造りを行なっていることを
この二日間で再認識しました。

写真は精米歩合の異なるお酒の比較コーナー。
8年ほど熟成された吟醸酒の「吟」(精米歩合40%)と、
「加陽菊酒(精米歩合55%)」。
速醸酒の新酒の精米歩合の異なるもの、山廃の新酒と熟成の比較、
そして、菊姫全銘柄の試飲コーナーもありました。
【ほし太の日向ぼっこ】