ほし太の日向ぼっこ
「農家の嫁の事件簿」 三上亜希子著 小学館
埼玉のサラリーマン家庭に育った著者が、
岩手県の山の中、釜津田の農家に嫁いで9年目の日常を書いた
書き下ろしエッセイ♪
携帯は圏外、最寄のコンビニは片道1時間半。
(本文の途中で片道40分のところにできて便利になったとありました。)
住民の動向は瞬く間に知れ渡る恐るべきローカルネットワーク!
農作業は明確な休みがなく、ご近所付き合いや、嫁の仕事、
逃げ場のない生活に、
読んでいるだけで大変だなあとわかりますが、
それでも、豊かな自然と人との温もりのあるつながり、
そして旬の様々な山の幸に、
都会とはまた違った、豊かな生活が羨ましくも感じます。
筆者も書いていましたが、
地道な生活は、
日々を、常に新鮮に感じ続けるのは難しいもの。
それはどこで生活していようと同じ。
だからこそ、
少しでも日々の中に小さな「新鮮」を感じ続けて行きたいなと思いました。
【ほし太の日向ぼっこ】
「小さいおうち」 中島 京子 文藝春秋
第143回直木賞受賞作品。
普段はそれほど受賞作品を読みたいとは思わないのですが、
今回は、タイトルと装丁にひかれました。
子供が小さい頃に読んで聞かせた絵本「ちいさいおうち」。
最初はその物語とは関係のない話だと思っていたのですが…。
最後に絵本ともリンクしてとても驚きました。
昭和の初期から、太平洋戦争終結までの時代、
東京の山の手にある裕福な家庭に女中奉公に出た、
「タキ」の回想がほとんどの部分を占め、
美しい時子奥様、かわいらしい恭一坊ちゃん、優しい旦那様など
魅力的な登場人物が多く、
当時の時代が生き生きと表現され、空気感まで伝わります。
今まで知っていた戦時中の悲惨な話とは全く違うけれど、
これもまた、実際の当事者たちの真実の姿だと感じられました。
この本、私はとても好きです。
【ほし太の日向ぼっこ】
瑞穂の国
この時期東北を旅すると、
車窓には黄金の田んぼ♪
そして棒かけされた稲が立ち並ぶさま。
本当に日本は瑞穂の国だなあと感じます。
毎年秋には山形と宮城の
有機栽培でお米を作る農家さんを回ります。
稲作は一年に一度、そして毎年違うから。
毎年毎年、
その年の稲の様子と、また今年もよろしくお願いしますと、
お話を聞きに行きます。
この棒がけは、山形県川西町のおきたま産直センターの田んぼ。
まさに稲刈り真っ最中でした。
稲刈り前のほんの少しの合間を縫っての訪問のはずが、
今年の秋は雨が多くて、
稲刈り予定が大幅にずれ込み、
雨の合間の貴重な稲刈り日和にお邪魔してしまいました。
それでも嫌な顔ひとつせず、
二時間近くも貴重なお話が聞けました。
滑川の時も思ったけど、
有機栽培でお米を作るのは本当に大変!
今年も、川西町のお米は絶対安心安全、そして美味しいはず!
と確信できました。
だから、せめて私たちはお預かりした貴重なお米を、
少しでも多くの方に喜んで食べてもらいたいと思います。
【ほし太の日向ぼっこ】
遠刈田温泉(とおがったおんせん)
毎年秋に、山形と宮城のお米の農家さんを訪ねます。
その時の楽しみが温泉に宿泊できること♪
東北には温泉がたくさんあって、
行く度にどこに宿をとろうか悩みます。
今回はネットで探していたら、
源泉かけ流しの温泉で、料理がおいしいという口コミの宿をみつけました。
それも、1泊2食つきで9200円という安さ!
けど、この金額でそんなに期待したらだめだと思っていたのですが…。
夕食の時、
お膳に並びきれない20品目以上の手作りの料理が並びました。
写真にのっていない、
帆立のバター焼きや、ずんだ餅、ご主人が手打ちした10割の更科そば、
ご飯にお味噌汁、どれも本当に美味しかったのです。
ありきたりの宴会料理に飽き飽きの私達夫婦にとって感動ものでした。
温泉も勿論源泉かけ流し♪
安さの秘密は、建物が古いから。
でも、お部屋が小さくてトイレが部屋になくても、
廊下がぎしぎし鳴っても、
隅々まで綺麗にお掃除されていれば全然気になりません
お布団も気持ちよく、ぐっすりと眠れました。
翌朝の朝ごはんも本当に美味しかった♪
それにお土産に焼きたてのクロワッサンまで戴いて…。
お腹は一杯だったけど、あんまり美味しそうで我慢できずに
車の中で食べてしまいました!
今までもう一度来たいと思う宿ってあんまりなかったけど、
ここは来年も絶対来たいと思いました。
宮城に行く時は、絶対お勧めです♪
遠刈田温泉 たまや旅館
0224-34-2316
【ほし太の日向ぼっこ】
棚田
山梨に行く途中で見かけた棚田。
身延線と道路の間の、
ほんの少しのスペースで作られた稲が、
天日干しされていました。
二段だけの棚田で、
一枚の田が、ほんの二坪くらいの広さしかないのに、
大切に育てられた様子が伺えました。
最近は荒れた棚田が目立つようになってきたのに、
こうして今も作られているのを見るのは
やっぱり嬉しいです
【ほし太の日向ぼっこ】
ショコラショ パリジャン(ジャン=ポール・エヴァン)
毎日の食事はもちろん玄米菜食がいいと思っているけど、
唯一やめられないのが甘いもの。
そして特にチョコレート。
新宿伊勢丹の中にある、
ジャン=ポール・エヴァンの前を通ったら、
期間限定で、
好きな飲み物とマカロンが4つも付いたお得なプランがあり、
惹かれて中に入ってしまいました。
もちろん選ぶのは「ショコラショ パリジャン」
ホットチョコレートのクラシカルな飲み物。
マカロンは大好きだけど、
1人で一度に4つも食べたことはなかったのに、
ショコラショと一緒なんて、
ああホントになんて贅沢で幸せなんでしょう♪
【ほし太の日向ぼっこ】
新宿の朝
志の輔さんの落語を聞きに東京に行き、
久しぶりにホテルに泊まりました。
新宿にある、ハイアット・リージェンシー東京。
「レイト サマー プラン」と言って、
朝食つき、プール無料、駐車場無料、バーやスパは10%オフ♪
という素敵なプランでホテルライフを満喫しました。
部屋やお風呂はそんなに広くはないけれど、
ベッドは大きくて、マットレスは気持ちよく、
夜、泳いだせいかぐっすりと眠りました。
そして早起きして窓から新宿の朝をパチリ♪
東京って、意外と緑が多いのね!
空には昼間の月が浮かんでいて、今日もいい天気♪
朝食バイキングも美味しかったし♪
ホテルマンの方たちはみんなフレンドリーでした♪
【ほし太の日向ぼっこ】
彼岸花
今年は夏が過ぎても猛暑が続いたため、
お彼岸になっても彼岸花が咲かないというニュースを読みました。
そうしたら、
ここのところ急に冷え込むようになり、
週明けに山梨に行く途中、
川の土手や、田んぼの畦に咲く
彼岸花をよく見かけました。
名前のイメージや墓地にも多く咲いていることから、
日本ではあまり縁起のいい花とは言えないけど、
花が少なくなってきたこの季節に、
まとまって咲いているのはやっぱり綺麗だし、
近くで見るととっても華やか!
欧米では園芸種として人気があるというのもわかります。
花が終わった茎や葉は、
浅葱やニラに似ていてうっかりすると食べてしまうらしいけど、
鱗茎にはリコリンという毒があるので気をつけなければ…。
ただ根っこにはでんぶんがたくさんあり、
リコリンも水溶性で水によくさらすと抜けるため、
救荒作物として、
江戸時代、飢饉の時には食べられていたみたい。
彼岸花までも食べなければならない飢饉が、
昔はあったんだろうなあ…。
この花を見ると、
色々なことに思いを馳せてしまいます。
【ほし太の日向ぼっこ】
小豆かぼちゃ
マクロビオティックの基本のレシピのひとつに「小豆かぼちゃ」があります。
使うのは小豆・かぼちゃ・塩・水・(昆布)だけ。
夏の疲れが出るこの時季、
身体が重い、むくむ、という人には特にお勧めです。
小豆には強い解毒作用があり、
むくみを改善し血圧を下げ、
悪いものを尿に排出してくれる利尿作用があります。
それは主に小豆の皮に含まれるサポニンという成分の働き。
サポニンは茹でる時に出るアクの成分でもあるので、
マクロビオティックでは豆は茹でこぼしはしません。
かぼちゃにも利尿作用と解毒作用があり、
胃腸を養い身体を癒してくれます。
また、昆布は入れなくても出来ますが、
昆布も利尿と解毒の作用があり、
海のものの昆布と、
山のものの小豆とかぼちゃを一緒に煮ると
相乗効果があるともいわれています。
かぼちゃは今が旬です。
お砂糖を入れなくてもかぼちゃの甘みでとっても美味しく出来ます。
【ほし太の日向ぼっこ】
今月のマクロビオティック♪
日々の過ぎるのがとても早くて、
ついこの間、8月のメニューを紹介したと思ったのに
もう月いちのマクロビオティックの教室の日になりました。
今月は、まだ暑さが残っているのを考慮してなのか、
あまり長く火を通さないで作る料理です。
メインは、ライ麦パンとカポナータ。
カポナータはシチリア地方の郷土料理。
玉葱、茄子、セロリ、ピーマン、トマトを2cm角に切り、
順に炒めて重ねていき、
最後はバルサミコ酢と塩、胡椒で味を整えるだけの
簡単で美味しい料理♪
あとはサラダが二種類。
パンにのせて食べたらとってもあいました♪
デザートは無花果の豆花(とんふぁ)。
豆乳とココナッツミルクを寒天でふんわり固めて、
ゆで小豆と豆乳に
ドライ無花果とブランデー、メープルシロップを
入れてミキサーにかけたソースを上に、
そして一番上にはアガベシロップをのせたら、
甘さとアガベの酸味がよくあって絶妙なハーモニー♪
今月も大満足なメニューでした。
「今月のメニュー」
ライ麦パンとカポナータ
胡瓜とアボカドのサラダ
とうもろこしとゴーヤの海藻サラダ
無花果クリームがけ豆花(とんふぁ)
【ほし太の日向ぼっこ】