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spac『サーカス物語』 演出ユディ・タジュディン

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20日に劇団spacの演劇『サーカス物語』をみました。
原作は、『モモ』や『はてしない物語』などで有名なミヒャエル・エンデ。

公演に先駆けてspac芸術総監督の宮城聡さんのプレトークがあり、
この物語について心理学的観点からの説明をして頂き、
この演劇を鑑賞するためにとても助けになりました。

このサーカス物語は読んだことがなかったけれど、
エンデは好きな作家さんです。
児童文学という範疇にありながら、いつも普遍的なテーマを扱っていて、
今回も奥の深い物語だということは間違いないと思いました。

プロローグは、出演者たちのミーティングの場面から。
それぞれがサーカス物語を読んで、
『物語に関連すると思うものを持ってきて紹介する』というもの。
それは実際にワークショップとして、
稽古に入る前に行ったことだとパンフレットに書かれていました。
その場面から、一人、また一人と舞台上に上がり、ごく自然に物語が始まり、
最初から舞台が巨大な入れ子状態だということを示唆します。

現実と物語の世界を行ったり来たりしながら、
実は「本当の自分はどっちなんだろう」という感覚になってきます。

タイトルどおり、まるでサーカスを見ているような、
楽しい、カラフルな衣装と演出は子供たちが見ても楽しめる内容ですが、
大人がみて、より深い、意味のある作品に仕上がっていて
とても楽しい演劇でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時: 2013年10月25日 07:36