SPAC演劇「リチャード二世」

劇団SPACのリチャード二世を観劇しました。
久しぶりのシェークスピア劇で上演時間は2時間20分という長丁場。
観劇前は少しハードルが高く感じていましたが、
最初から最後まで引き付けられました。
まず演出で驚いたのは、
この劇の案内役(永井健二さん)がいたことです。
案内役は私たち観客の目線で劇を進行していくため、
長丁場でも迷わず、飽きずに観劇することができました。
アフタートークでこの案内役のことを永井さん自身が、
「リチャード二世とボリングブルックの子孫という立場で演じていた」
と話されていたのが印象的でした。
また男性の役を演じていた女性俳優さんが、
髪形がツインテールだったりと本人に近い造形というのが面白かったです。
これもアフタートークでの演出家寺内さんのお話ですが、
平日は中高生が観劇しているので、
中高生に飽きさせない工夫を色々としているそうです。
沢山の登場人物を13人の役者さんが演じていて、
舞台はシンプルながら、
俳優さん自身がセットを動かし場面転換していくのが、
スムーズで気持ちよく、
剣をカサ、馬は椅子で表現され、
雨漏りがその世界の破綻を表すなどユニークで楽しかったです。
途中歌舞伎のような演出もありましたが、
シェークスピアは歌舞伎とよく似ている気がしました。
どちらも現代では格式のあるちょっと敷居が高いものとされていますが、
当時は実際に起きた事件を面白おかしく演じて、
民衆の娯楽という位置づけだったのではと感じました。
SPACの俳優さんでもある寺内亜矢子さんの演出がとても素晴らしく、
改めてSPACの人材の豊富さを感じました。
次回作も楽しみです。

















