
昨晩は、月に一度楽しみにしている漆塗りの会でした。
先輩から飾りに使う卵殻の処理を習ったので早速家でやってみました。
まず、うずらの卵は上に小さく穴を開け中身は出しておきます。
(中身は1週間かけて10個食べきりました。
ウズラの玉子かけご飯が美味しかったのでハマリそう…)
水100ccに酢20ccを溶かした酢水に卵殻を浸します。

しばらくおくとまわりの模様がとれやすくなるので、
めん棒や小さなヘラを使ってひたすら綺麗になるまでこすりとります。
周りが真っ白になったら、
次は中の薄皮をおでんの串で丁寧に剥がします。

10個あった卵も、作業しているうちに割れてしまったり色が悪かったりで、
出来上がったのは半分くらいです。
酢水は殻を弱くしてしまうので水でよく洗って乾かします。
漆は白がでないので卵殻を使うそうなのですが、
もともと白い、鶏の卵を使えばよさそうなのに何故かと思ったら、
大きくて遠目に見るような作品ならいいけど、
お弁当箱のようなものにはニワトリはキメが粗いので、
よりキメのこまかいウズラの卵を使うんだそう!!
そして卵の内側には漆の色が入ってしまうので、
必ず外側を表にして使うために、
「卵が乾いたら内側に色を塗っておくと間違えないよ」
と教えてもらいました。
ここまで、昨晩帰ってから作業しました。
そしてこのあとちょっとした事件が…。
朝起きた時に、卵殻が乾いてるのを確認して、
壊れて裏と表がわからなくなってしまう前に色をつけようと、
家事の合間に探したら、「卵殻がどこにも見当たらない??」
どこを探しても見つからないので父親に聞いたら…。
「今日のゴミに出した」と言われてしまいました。
「何で、何で…」
あんなに苦労してここまでにしたのに、
なぜ一言も私に聞かずに捨ててしまったのか…。
久しぶりにキツイ口調で父親に怒ってしまいました。
人の大事なものを勝手に捨てる無神経な父と、
84歳にもなる父親に怒ってしまう自分の器量の狭さにも
両方が悲しくて久しぶりに涙が出ました。
そういうとき慰めにきてくれるのが、猫のけみこ。
ずっと私の手を舐めてくれていました。
猫の存在に今日は救われました。
【ほし太の日向ぼっこ】