
遠州横須賀街道は古い町並みが残る掛川市景観形成重点地区です。
毎年秋に、その趣ある通りを中心とした街並みと美の晴れ舞台と題して、
ちっちゃな文化展が開催されていてもう23回目となります。
今年12年ぶりに訪れました。

せっかく訪れるならと、地元で百年以上続く老舗の羊羹屋さん、
愛宕下羊羹を買って帰りたいと思い予約しました。
(人気のお店でほぼ午前中には売り切れ必至です)
この日も連絡があり午前11時前には売り切れて閉店するとのこと。
予約してあったので閉店後も入り口横から買わせていただきました。
羊羹を受取りあとは自由に散策を楽しみました。

割烹旅館だった八百甚さん。
予約すると2階でお昼ご飯が食べられます。

趣ある建物の中には様々なアート作品が展示されています。

美術館以外の場所で観る作品からはまた違った印象を受けます。

栄醤油さんでは、先日東静岡北口広場で大きな布の作品を展示されていた、
丹羽奈々さんの作品が毎年展示されているそうです。
今回訪れた目的の一つです。
大きな美しい風にはためく布の作品とは全く違う。
漆黒のガッシュの上に鉛筆で描かれたたくさんの点が、
植物のようにも、目に見えない小さな生き物
(栄醤油さんなので酵母菌のような)にも観えます。
鉛筆画の部分が観る角度によって銀色に光りとても美しいです。

醤油蔵の見学もできます。
江戸時代創業の醤油醸造元で刀鍛冶がルーツなんだとか。
200年以上木桶造りにこだわり、
国産の「丸大豆・小麦・塩」を使って醸造されます。

清水邸の土蔵を使ってのインスタレーションも見ごたえがありました。

鏡に映る絵が立体的に見えます。
箱の中に沈む地球だそうです。
のぞき込むと奥深くまで落ちていきそうな錯覚に陥ります。
秋晴れの気持ちのいい一日でした。
様々なアートに触れるながら散策を楽しめるこの企画は、
とてもすてきだなぁと再確認しました。
来年もぜひ参加したいです。
【ほし太の日向ぼっこ】