漆塗り
昨晩は月二回の漆塗り同好会。
まずは冷凍しておいた糊漆を使い、
先日娘が持って帰ってきた九谷焼のお茶碗を継ぎました。
一か所だけなので比較的簡単でした。
割れた箇所を金属のやすりで少し削ってから薄く糊漆をのせて、
段差がつかないように貼り合わせます。
実は金継がプロ級のメンバーに、
段差をなくしてきれいにしてもらったので完璧です。
糊漆で継いだ茶わんの強さは先日立証済みなので、
このまま貼り合わせただけでもいいかな?
と言ったら赤い漆で仕上げたら?と教えてもらいました。
次はお猪口です。
錆漆(さびうるし)を作って継いだところと隙間を埋めていきます。
錆漆は、砥の粉を水で練って生漆を混ぜたもの。
欠けた部分などを埋めるために使います。
乾くと色がかなり黒くなるのでそこは覚悟の上。
ピンポイントで継いだところだけに塗りこむことは不可能なので、
そこだけ黒く汚くなるよりは全体を黒くしてしまおうと、
残った錆漆を塗りこんで拭き漆の様に仕上げました。
内側をやってから外側も同じようにします。
穴が大きい場所は一度では埋めきれないので何回か繰り返します。