ショックなできごと
先日の漆塗り同好会の日、
割れたお猪口を継いだところに隙間や割れ目があるので、
そこに錆漆を塗りこむ予定でした。
それがうっかり落としてさらに細かく割れてしまいました。
でも麦漆で貼ったところはくっついたまま割れません。
先輩が「麦漆でつけたところは強くなる」と言った通りでした。
また一からやり直しです(ショック)
これは先輩が落として割れたスプーンを継いだもの。
買ったところに問い合わせたら、
一度全部漆をはがして貼り合わせてから塗るので、
木目が消えて真っ黒の仕上げになるし、
しかも金額は4000円以上かかることで新しいのを勧められたみたい。
それで自分でなおしたのだと見せてくれたのですが、
かなり上手で素晴らしい出来栄えでした。
猫の尻尾のような木目が可愛いです。
焼き物を修理するよりも木と木のほうが漆との親和性が高く、
もっと強く接着するそうなので、
漆塗りの製品は修理ができて一生どころか先祖代々使えるとなり、
今流行りのSDGSの最先端だと思います。