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ほしいもブログ
「それまでの明日」 原寮 早川書房
友人から借りた久しぶりのハードボイルド、
原寮さんの14年ぶりの新作を読みました。
西新宿の古ぼけた雑居ビルの中。
「渡辺探偵事務所」のただ一人の探偵、沢崎。
そこに立派な紳士が依頼に訪れるところから物語が始まります。
依頼は、ある女性の身辺調査。
調査を始めてすぐにその女性はすでに亡くなっていることが判明し、
依頼者に会うために訪れた消費者金融で強盗未遂事件に巻き込まれ、
おまけに依頼者は失踪と、次々と起こる事件と謎。
ほんのエキストラと思っていた人や物事が、
みごと終盤に回収されていくのは気持ちよかったです。
一昔前の雰囲気漂う、警察、ヤクザ、喫煙シーンなど、
いかにもハードボイルドらしいなあと思いながら、
お馴染みの登場人物にも、それなりの年月が流れていることを実感。
そして最後はちょっとびっくりでした。
日時: 2018年08月05日 15:42