漆塗り

欅のカップに一回目の拭き漆をしました。
拭き漆は表面に塗った漆をすぐに布で拭き取ってしまうので、
最初は「なんて勿体ない」と思いました。
けれど刷毛で漆を塗ると、仕上げがけっこう大変です。
ふき漆は塗って拭き取るを繰り返すだけで、
誰でも簡単につやつやの仕上がりになるので、
最近はもっぱら拭き漆にしています。
一回塗っただけではただ黒くなっただけのように見えますが、
5回ほど繰り返すと見違えるように艶が出てくるのでこの後が楽しみです。

メンバーが珍しいことをやっていたので写真を撮ってみました。
これは糊漆をのばしている所です。
糊漆は米粉に水を入れて火にかけ、
糊状になったところに生漆を混ぜて練ったもの。
金継ぎの時に欠けた茶碗をくっつけるなど、接着に使います。

平らな板に伸ばした糊漆の上に、
寒冷紗という木綿の布をのせて貼り付け、
その上にまた糊漆を伸ばし、布を貼ってを繰り返し5枚くらい重ねます。

乾いたら板から簡単にはがれるそうで、
板状のものが出来上がります。
職人さんが、メンパを作るには木を薄く切って曲げて接着して、
と大変ですが、これなら素人でも加工しやすく簡単に曲がるので、
自分で生地から作りたい人にはいい方法だそうです。






























