金継ぎ

漆塗りの同好会には金継の上手な先輩がいていつも教わっています。
この器は娘から「できたら継いで欲しい」と頼まれたもの。
糊うるしを作って破片を貼り合わせることまではできますが、
その先の仕上げがとても難しくて満足にできたことがありません。
見かねた先輩が「預かるよ」と言ってくれて、
先日の同好会の時に「できたよ」と渡してもらいました。
私が継いだ断面は凸凹や段差があったのですが、
それもきれいに補修してあり、
仕上げに細筆で漆の線を引き銀粉をかけてあります。
白い器なので銀がよく合います。
ヒビが入っていたところもさらに細い筆で漆の線が描かれていました。
もはやプロの腕前です。

表側もきれいに仕上げられています。

ところがこれで終わりではありませんでした。
鯛の歯で磨くと鈍い色の表面がたちまち銀色に輝くのです。
わざわざ一番楽しいところを残して返してくれたようです。
まるで魔法のようにみるみる輝いていくのでとても楽しい作業でした。
この鯛の歯の磨き道具も先輩の手作り。
これだけ大きい歯を持つ鯛にはなかなかお目にかかったことはないけれど、
いつか大きい鯛のお頭を食べたらその歯は捨てずにとっておこうと思います。

























