わさび漬け
久しぶりに義母から田尻屋のわさび漬けを貰いました。
わさび漬けって、静岡だけのものなのかな?
気になって調べたら、山梨や長野、奥多摩でも作っているらしい…。
いつもわさび漬けについてくる、田尻屋さんの資料には、
今から250年ほど前の江戸時代(宝暦3年)に、
田尻屋総本家の初代 田尻屋利助が創意発案して造り始めたんだそう。
わさびについて調べたら、
わさびは日本固有のもので、
一番古い記述は、奈良時代685年(白鳳14年)に書かれたと思われる木簡なんだとか。
栽培は江戸時代、
静岡市葵区有東木(うとうぎ)で野生のわさびを栽培したのが始まりということは、
静岡市民なら常識の話。
でも、奈良時代から知られていたとは驚きでした。
有東木では長い間、門外不出だったようですが、
伊豆の天城湯ヶ島の人が、シイタケ栽培の技術指導で有東木を訪れた時、
シイタケのお礼に、有東木の人が禁を犯してワサビの苗を持たせたことから、
天城でも栽培が始められることになったそう。
わさびには長い歴史と物語があることを初めて知りました。
田尻屋のわさび漬けは、わさびがピリッと辛くて、
酒かすのほんのりした甘味とが絶妙に美味しくて好きです。
お店に行かなければ買えないこと、
その日の分はその日に売切れてしまうこともよくあり、
午前中に行かなければまず買えません。
レトロな包装で昔からかわらない田尻屋のわさび漬け。
そのままちょっとお醤油をつけてご飯のおかずや、
蒲鉾、ちくわと一緒に食べるのがお勧めです。