これは「鈴竹」という竹ざるを編むのに適した竹。
あまり近所で見かけることはなく、
山の上のほうに自生している竹らしいです。
木工のサークル(木楽名会)で、
「今年の大晦日には自分が編んだ竹のざるで年越し蕎麦を食べよう」
という話が持ち上がり、
メンバーの町田さんが、山から「鈴竹」をとってきてくれました。
そして現在、竹ざる職人への修行中の原田さんが指導してくれて、
まずは、材料作りです。
原田さんが持参してくれた道具いろいろ。
自作のものもありました。
まずは竹の皮をむき、
金のたわしでこすると青々とした綺麗な竹になりました。
その竹を、上の細い方からまずは二つに割っていきます。
中々まっすぐに割れないので曲がってしまったら、
途中で修正しながら割ります。
二つに割れたらまたそれを
今度は太い方から、二つか三つに割っていきます。
割った竹を、
今度は皮の部分だけを残して薄く削ぎます。
ここまでで、やっと編む前の段階の材料ができあがります。
竹を取ってきたらここまではすぐにやっておかなければならないけど、
ここまでしておけば、しばらくは置いておけるそう。
メンバー全員が編むためには150本くらい必要になるので、
まだまだ次回も引き続き同じ作業をしていきます。
これは原田さんの作品。
大きい方は「梅干を干すためのざる」
小さい方は「お蕎麦のざる」
こんなに大きいのは大変だけど、
一人用のざるなら、
年越しそばには間に合うかしら…。
【きらくな寝床】