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ほし太の日向ぼっこ

至れり尽くせり

友人のGちゃんは、静岡市の中心部(いわゆるおまち)に住んでいますが、
ご両親が山に畑を借りていて、かなりの量と種類のお野菜を作っています。
その恩恵に私もちょくちょく預かるのですが、
収穫したもので加工品を作るのもまた上手です。
例えばバジルソースや柚子胡椒、梅ジュースやお漬物もよく頂き、
今や我が家の食卓になくてはならないものです。
そしてこの時期は、Gちゃんとお母さんが二人で干し柿を作っています。

お隣の庭にある柿の木に毎年かなりたくさんの渋柿がなるようで、
それをお隣の方の代わりに作ってあげているそうです。
とった柿をお母さんとGちゃんが二人で競うように皮をむき、
自分が皮をむいた分は自由にしていいという決まりになっているんだって。

そんな大変な思いをして作った干し柿を、
私にも分けてくれました。
今週一週間ほど干したそうで、
ここまで乾けばカビることはないし、
あとは我が家のベランダでもう少し干したら完成です。
とってもありがたいです。

これが、Gちゃんが送ってくれたお隣の柿の木です。
普通一年ごとに豊作だったり、不作だったりしますが、
このお宅の柿の木は毎年たくさんの柿の実がなります。
おまち育ちの柿の木です。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月16日 17:13

月イチ歌舞伎『女殺油地獄』

今月のシネマ歌舞伎は近松門左衛門原作の『女殺油地獄』
人形浄瑠璃の演目として作られ、
近松が実際の事件をもとに書き上げたと言われています。
歌舞伎にも、映画化もされている有名なお話ですが私は初めて鑑賞しました。
今回は十代目松本幸四郎襲名記念公演を収録したものです。

後に凄惨な事件が起こることはわかっているので、
最初からドキドキしながら鑑賞しました。

前半は物語の主人公河内屋与平の人物像が丁寧に描かれます。
油屋の次男としてわがままに育てられ、
芸者遊びに明け暮れて借金を重ねている与平。
ついには家庭内暴力まで起こし遂に勘当されます。
同業の豊島屋の女房お吉は小さな娘を育てている人妻ですが、
弟のような与平の面倒を何くれとなく見ています。

勘当はしたものの、与平のことが気がかりな両親は、
お吉のところにやってきてお金と粽を与平に渡してほしいと頼みます。
両親も与平は困ったらお吉を頼ってくることがわかっています。
そんな親心にほだされて、与平にお金を渡す約束をするお吉。

ほどなくしてやってきた与平は、
お吉にさらなる借金を申し込み断られます。
不義となったつもりで貸せと無理難題を言っては断られ、
次第に狂気な様相を見せる与平に気づかず、
最後に商売に使う油を貸せと言われ、
それならばと背中を見せたお吉に襲い掛かる与平。
娘が不憫だから助けてくれと頼むお吉。
油まみれになりながらお吉を殺し金を懐に逃げる与平。
何とも言えない修羅場が展開されます。

与平には一つも共感するところがありませんでした。
その後のことは描かれていませんが、
おそらく与平は捕まり打ち首となり、
お吉の残された幼い娘、与平の両親と妹も、
みな不幸な人生を歩むことになったでしょう。

このような話はいつでも起こりうることで、
そこにこの物語の恐ろしさを感じました。
様々に変わる与平の表情を幸四郎さんがとてもリアルに表現されていました。
シネマ歌舞伎だからこそみられる迫力あるアングルもあり、
お吉役の猿之助さん共々役者の力量が素晴らしかったです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月15日 15:21

食用菊

配達のスタッフがお客様の居酒屋さんから、
食用菊をたくさん戴いてきて分けてくれました。

日本料理の店などで、秋のメニューとして食用菊を口にすることはありますが、
家で料理することはほとんどありません。

もう10年ほど前に一度だけ山形の珍しい食材ということで、
『もってのほか』という紫色の食用菊を取り寄せたことがあります。
その時段ボール箱に一杯入った菊の香りがあまりにも強くて、
煮てもゆでても菊の強い香りでちょっと食べるのが苦手になり、
それ以来自分で買ってまで料理することはしなくなりました。

せっかく頂いたものなのでとにかく調理しなければと、
ガクから花びらだけを取り、
酢を入れたお湯でさっと茹でて、
甘酢とあえてみました。

もってのほかに比べて、菊の香があまり強くなく、
シャキシャキした食感でなかなか美味しく感じました。

今日のお昼のお弁当は、
牛肉、白菜、糸コン、玉ねぎ、豆腐のすき煮風、
ブロッコリーとキウイのマスタードマヨネーズ和え、
食用菊の甘酢和え、豚汁、
中トロ缶と人参、塩昆布の炊き込みご飯でした。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月14日 15:44

SPAC演劇『ペール・ギュントたち~わくらばの夢~

SPAC秋→春のシーズン第二弾、
インドネシアの演出家ユディ・タジュディン氏の演出による、
『ペール・ギュントたち~わくらばの夢~』を観劇しました。
思い起こせばSPACの演劇にハマったきっかけが、
宮城さんの演出による『ペール・ギュント』でした。

SPACのペール・ギュントは、
舞台上に巨大な斜めのすごろくのようなセットでした。
シンプルでいて、随所に仕掛けがあり意外なところから役者さんが出てくるなど、
とても面白い演出でした。
ペール役の武石さんをはじめ個性的な役者さんたちが、
これでもかと演劇の面白さを見せてくれた
今でも大好きな演目の一つです。

ストーリーはペールという男の一生。
元恋人を結婚式から略奪してすぐに捨てたり、
トロルの娘と恋に落ちたり、
純朴な娘ソールヴェイを小屋に置き去りにしてそのまま何年も帰らなかったり、
山師のような仕事で設けたりと、なんだかひどい男のようですが、
武石さんの魅力なのか、
ソールヴェイが一途にペールを待っていて、
最後に彼女の子守歌を聴きながら生を終えるペールの姿に感動を覚えました。

今回はこのペール・ギュントを下敷きにして、
インドネシア、スリランカ、ベトナム、日本のアーティストたちが集結し、
旅をしながら共同作業で練り上げられた作品だということでした。

まずは、ペール・ギュントたちというタイトル通り、
ペール役だと思える人が複数いて、その都度変わります。
登場する女性たち(ソールヴェイやアニトラ)の独白があったり、
伝統や文化を象徴するもの、先住民や支配者たちが出てきたり、
頭の上に長い杖をのせ不安定なバランスを取りながらの動きなど、
一つ一つに意味があり、色々なシーンで考えさせられました。

アフタートークでのお話を聞いて、
この演劇は、ペール・ギュントを下敷きにしながら、
現代を生きる私たちそれぞれの物語を紡いだものと感じました。
それは演じる役者さんの人生、国の情勢、貧困や差別、
ジェンダーなどの問題を描き出していたのだと思いました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月13日 17:25

静岡おまちバル 2019 その4

二回目のおまちバル4軒目は、
そろそろ終了のお店が増えてきて迷いましたが、
THE BIBANDAM というお店へ。
ここは18時から30時(朝の6時ということかな)
まで営業というとっても頼もしいお店。
普段なら絶対に足を踏み入れることのないビルの2階にあり、
通りにいてもかなりにぎやかな声が聞こえてきました。
そろりそろりと階段を上っていくと、
入り口には割れたグラスや器が積んであり、
入る前ちょっとビビりました。

あまり広くない店内では10人以上で飲み会の真っ最中。
ほぼ満席状態でしたが、横のソファ席に座らせてもらいました。
バルメニュは『メキシカン!チリビーンズタコス』と、
ドリンクは辛口のジンジャーエールをチョイス。

タコスはとっても美味しかったし、
普段なら絶対に来られなかった
若者たちのお店を体験できたのもおまちバルのだいご味です。

そして最後は決めていたお店『le moment(ル・モマン)』へ。
着いたらお店の前が長蛇の列で驚きました。
ちょっと入り組んだ場所にあるので隠れ家的なお店だと思っていたけれど、
ここの美味しさがけっこう広まってきたんだね。

TVのCMでおなじみの『思い出の交差点』を歌っている、
太田克樹&カテリンのお二人が、流しでお店を訪れたところでした。
これもおまちバルのイベントの一つです。

お二人で3曲歌って帰られましたが、かなり上手ないい歌声でした。

流しの後もしばらく待ってようやく入店できました。
バルメニュは、3点盛りかスイーツ盛り。
生ハムときのこのキッシュ、秋刀魚のコンフィ、紅あずまのグリルマリネか、
アップルパイと自家製シュトーレン、バニラアイス。
迷いますが最後はコーヒーにしたので、スイーツを選択。

とても珍しいイギリス生まれの青りんごを、
甘酸っぱいクッキー生地の中に閉じこんだという、
国産リンゴとは一味違うインパクトある酸味がとても美味しかったです。

二日に渡り合計10軒のお店を巡った今回のおまちバル。
初出店のお店が多く、静岡のおまちを知るいいきっかけになりました。
また何かの機会に行ってみたいお店も見つかりました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月12日 15:11

静岡おまちバル 2019 その3

土曜日の夜、2回目のおまちバルに行ってきました。
1軒目はGちゃんリクエストのお店ヴェンティ・ウーノへ

バルメニューは、大人気の牛肉ステーキ(限定100食)。
おそらくもうないだろうなぁと思いながら、
7階に上がっていくと、店内はかなりの混雑。
「おまちバル2名いいですか?」と聞くと快く店内の奥へ案内されました。

そして出てきたお肉を見てびっくり!
かなり立派な大きさです。
専用のソースと揚げたてのポテトと生野菜までついていました。
ドリンクはモルツの生を選択し、
一軒目にしてお腹がかなり満たされました。

そして次はおでんBARへと勇んで向ったところ
満席で断られてしまい、
とりあえず絶対外れのないRestaurant PEPINへ。

バルメニューは、4種類もあって迷いましたが、
ジビエひき肉と豆のスパイス煮込みと自家製サングリアをチョイス。
Gちゃんは、バニラアイスと枇杷のコンポートとアイスティ。

さすがジビエというだけあってかなりな獣肉のフレーバー。
でもスパイスがきいていて美味しかったです。
枇杷のコンポートも一つ味見させてもらいました。

3軒目は前回の時から行きたかったお茶漬けのお店『よっ茶漬け』へ。

出されたお茶漬けのメニューがたくさんあって驚きました。
なんと13種類もありました。

その中から「ツンツンしらす茶漬け(三つ葉・ツンツン漬け・しらす)」
というのをお願いしました。
ドリンクは、ハートランドの生(小)です。

お茶漬けはSサイズらしく、ご飯の量は110gなんだって。
出てきたお茶漬けが、まず出汁と海苔の薫りが立ち上り、
シラスとツンツン漬けがいいアクセントになっていて、
気づけばビールを飲むのも忘れて一気に平らげてしまいました。
ここは朝の7時まで営業しているそうで、
機会があったら家族を誘ってまた行ってみたいです。

続く

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月11日 18:02

ベストなお皿

とっても美味しい鰯の丸干しをいただきました。
確か宮崎の方からお取り寄せしたものだと聞き、
早速焼いて晩酌のお供にしようと、
適当に合いそうなお皿を出して載せたら、
『青海波(せいがいは)』の文様でした。

青海波の発祥は、古代ペルシャの時代といわれ、
日本にはシルクロードを経て飛鳥時代に伝わったそうです。
源氏物語の中に、若き光源氏が青海波の雅楽を披露した
というくだりがあり、印象に残っています。

波ですから、鰯の丸干しとも相性ばっちりです。
そしてこの丸干し鰯が、とっても美味しかったのはいうまでもありません。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月10日 06:45

静岡おまちバル 2019 その2

おまちバル4軒目は、
『Osteria&Bar MANCHINO(マンチーノ)』へ。
静岡産の富士幻豚が看板メニューの小さなイタリアンバル。
お店の写真を撮るのを忘れてしまいましたが、
カウンターに座りゆっくりワインを楽しめそうな落ち着いたお店でした。

バルメニューは、富士幻豚と和牛のミートソース入りラザニア。
生ビール、グラスワイン、カクテル、ソフトドリンク。

赤ワインとラザニアの組み合わせがよく、
ぺろりと完食してしまいました。

最後5軒目は、
これまた初出店のカレーうどん専門店『ぴょんきち』へ。
もともと清水区にお店があって、
姪がおいしいと言っていました。

バルメニューは、カレーうどんSとウーロン茶。
ここまででお腹もたまってきましたが、
クリーミーな初めて食べるタイプのカレーうどんで、
するするっと入ってしまいました。
お店のお勧めは、汁にご飯を足してリゾット風に食べることだそう。
確かにおまちバルじゃない普通のお客さんは、
みんなカレーうどんのMサイズとご飯を頼んでいるようでした。
今度来たら私もそうしようっと!

木曜日からのおまちバルは、空いていて私たちはよかったけれど、
お店の人にとっては期待外れかも、
次回も4日間開催するかが危ぶまれます。
一日置いて、また土曜日もGちゃんとともに参加の予定なので、
次はどのお店に行こうかなと、考えるのも楽しいです。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月09日 11:07

静岡おまちバル 2019

17回目の静岡おまちバル。
今年は10月7日から10日までの4日間開催されます。
初日の昨晩、友人のGちゃんと一緒に行ってきました。

まずは、今回初出店の『炉端・すしあるよ。』
ここは海鮮の美味しい、のへそのグループ店。

バルメニューは、
地魚握りとなみだ巻き 酒肴3種盛り、
生ビール・ハイボール・サワー各種、ソフトドリンクから。

酒肴3種は、板わさ、さつま揚げ、厚焼き玉子(自家製)、ラム肉のソテー。
なみだ巻きは、ワサビの茎とおかかが混ぜ込まれていて、
辛味もあるけど風味がよく美味しかったです。
白身とカツオの握りも◎。
三種盛りだけでも十分なボリュームでした。
一番搾り生は結構大きめの中ジョッキで、
Gちゃんは、静岡産花いろウーロン茶(現在禁酒中らしく)、
一軒目から大満足のお店でした。

2軒目も初出店の、『オーガニックファーム キアロ』へ。
有機野菜やこだわり食材、ワインのあるイタリアンレストランです。

バルメニューは、宮城県産牡蠣(生・蒸し・焼)か、
BBQフランク+おつまみ。
生ビール、スパークリング・白・赤ワイン・ハイボール

私は生牡蠣と白ワインを頼んだら3つも出てきてびっくり!
GちゃんはBBQとお水。
熱々でとってもジューシーでスパイシーなフランクフルトで、
おつまみは、マスタードのきいたサツマイモサラダでした。
このお店もとってもよかったです。

3軒目、ここも初出店のイタリアンレストラン、
『オステリアティアロカOsteria TaLoca』へ
本場のイタリア料理の本質を曲げず、滋味深い料理を提供するお店だそうです。

バルメニューは、キノコとゴルゴンゾーラ、スペルト小麦のリゾット、
ワイン、ハイボール、赤ブドウジュース。

リゾットはしばらく待ったので、
注文してから調理して下さったのでしょう。
ゴルゴンゾーラの薫りがたち、キノコ、小麦のプチプチした食感が楽しくて、
とっても美味しい、けっこうボリューミーな一皿でした。
赤ぶどうジュースもぶどうの味わいが濃かったです。
いいお店でした。

ここまで初出店のお店を選んで訪れました。
例年なら初出店はとっても混むのですが
木曜日だったからか人出も少なく、
どこのお店もすんなり入店できました。

続く

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月08日 17:07

夢見る帝国図書館 中島京子 著 文藝春秋

帝国図書館とは東京上野にできた日本で最初の国立図書館です。
明治政府の要人たちが、一刻も早く近代国家になるために必要なものとして、
福沢諭吉の助言から『ビブリオテーキ』なるものを作ろうと奮闘した歴史は、
常に金欠とともにありました。

そんな先達の努力によって守られて来た、
「帝国図書館が主人公の小説を書いてほしい」
と偶然出会った60代の女性喜和子さんから頼まれた作家志望の私。

ちょっと風変わりで魅力的な喜和子さんの歩んできた人生と、
帝国図書館の歴史が交互に描かれていきます。
誰かが、『図書館の歴史は過去からゆっくりと現在に向かい、
喜和子さんの歴史は現在から過去へとゆっくりと遡上していく。
二つの物語がどこかで出会い、握手する』と書いていましたが、
うまい表現です。
特に帝国図書館が恋をした樋口一葉の話や、
図書館に通った文豪たちのエピソードは興味深かったです。
喜和子さんの物語は段々とミステリー要素も加わって、
最初から最後まで楽しくワクワクしながら読めました。

最後の一言「心理が我らを自由にするところ」
には胸をつかれました。
普通に図書館で本を借りて読める幸せをかみしめました。

【ほし太の日向ぼっこ】

日時:2019年11月07日 17:21