ほし太の日向ぼっこ
52ヘルツのクジラたち 町田そのこ 著 中央公論新社

「52ヘルツのクジラ」とは、
他のクジラとは声の周波数が違うため、
いくら大声をあげたとしても、
他の仲間のクジラにその声が届かない世界一孤独なクジラのこと。
世界で一頭だけというその存在は確認されているものの、
姿を見たものはいないと言われている。
冒頭は訳ありの若い女性貴湖(きこ)が、
大分の田舎の一軒家に引っ越してきたところから始まります。
彼女は全ての人間関係を断ち切り、
一人でこの地で生きていくことを選んだけれど、
周囲からの無遠慮な視線や中傷で息苦しさを感じていた時、
言葉を発することのできない一人の少年と出会います。
そこから次第に貴湖自身の過ごしてきた過去も明らかになっていきます。
親から長年虐待を受け束縛され続け、さらに心に深い傷を受けた貴湖が、
死ぬつもりで街中を彷徨いながら、
それでも気づいてほしいと声なき声をあげていた時、
唯一その声を聞き取ってくれた恩人のアンさんと偶然出会います。
助けを受けてようやくそこから逃げ出すことができた彼女に、
「いつか魂の番(つがい)となる人と出会えるよ」というアンさんの言葉は、
安らぎと癒しを与えます。
けれどようやく出会えたと思った魂の番からまたしてもひどい裏切りを受け、
大切なアンさんまで失ってしまいます。
少年に自分と同じような境遇を感じた貴湖は、
何とかその子を救い出そうとする中で自分自身の心の傷も癒していく。
シングルマザー、児童虐待、トランスジェンダー、ドメスティックバイオレンスなど、
貴湖の周囲では負の連鎖が次々と起こります。
それは読んでいて胸が苦しくなるほどです。
数年前、検診で訪れた歯科医の待合室で、
おそらく5~6歳の女の子が30代くらいの父親に、
いきなりスリッパでひっぱたかれた場面に遭遇したことがあります。
周囲が凍り付くほどのひどい仕打ちにその女の子は泣き声一つあげませんでした。
今思えば泣けばもっとひどい暴力を受けるからでしょう。
その子も52ヘルツのクジラだったのだと思います。
その時は何もできなかった私ですが、
もし次に52ヘルツのクジラたちの声が聞こえたら、
自分に何ができるだろうか、何がやれるだろうかと考えました。
【ほし太の日向ぼっこ】
小松菜

3月17日に生活クラブで届いた、
「提携産地おまかせ野菜4点セット」の中の小松菜を、
根もとから少しだけ残して水栽培していたら、
中から緑の葉っぱが出て来ました。
暖かくなったせいか勢いがいいです。
もう少し成長したら今度は土に植えかえてあげようと思います。
【ほし太の日向ぼっこ】
かっぱえびせん

いつも行くスーパーで偶然目にした、
「かっぱえびせん 桜えび」
ここ最近かっぱえびせんは食べてなかったけれど、
桜えび100%使用と書かれていては買わないわけにはいきません。
3月13日から期間限定で販売している商品のようです。
袋を開けてみると、
えびせんが桜えび色で見た目も可愛かったです。
桜えびの香りと味に軽い食感で、
久しぶりに食べたら「やめられないとまらない」美味しさでした。
【ほし太の日向ぼっこ】
お花のカップケーキ

旦那様が東京駅で買ってきてくれた
「食べられるお花のカップケーキ」
という商品の見た目がとっても可愛いです。
本物のバラのように繊細な作りの部分はバタークリームで出来ているので、
冷蔵保管した時は食べる15分前に常温に戻してから食べてとのこと。
ピンクのバラがのったこちらはキャロットシナモンケーキ。
中にドライクランベリーが入っていて、
いろいろな味が楽しめました。

紫のバラがのったこちらはショコラ味。
けっこう濃厚な味わいですが、
バタークリームで出来たお花は甘さ控えめなので、
重たい感じはなくぺろりとイケちゃいます。
贈り物にするのにいいなと思いましたが、
Flower picnic cafeという函館のお店の商品でした。
今回は東京駅に期間限定で出店していたようです。
【ほし太の日向ぼっこ】
黄金柑

昨年初めて知ってその美味しさにハマった「黄金柑(ゴールデンオレンジ)」
柚子とミカンの自然交配から生まれたという小さな可愛い柑橘です。
会社の近くのセブンイレブンで一袋298円で販売してたので即買いました。
12個入ってました。

Mサイズの卵と比べるとその小ささがよくわかります。
手のひらサイズというよりもっと小さいです。

皮はレモンのような薄黄色なので一見酸っぱそうに感じますが、
分担みたいな爽やかな酸味と甘みがありとっても美味しいです。
丸ごと一口でした。
また買いたいです。
【ほし太の日向ぼっこ】
感動

前から行ってみたかった、
焼津にある『茶懐石 温石』さんを訪問しました。
姪が予約してくれてから約5か月、
楽しみに待っていました。
門から飛び石を辿り茶室に向かう小道へと案内されました。
ここは昂った気持ちを静める場所とのこと。
その後履物を脱ぎ
(入り口で手指消毒したので靴には触らないでと言われ)
立派なカウンターのあるお部屋に通されました。

飲み物を選び最初の一品は、
平貝と芽キャベツ、素揚げしたケールの和え物。
平貝はみたこと無いくらい立派でした。
カリカリに揚げたケールが美味しくてびっくりです。
少し苦みが効いて春らしい味わいでした。

次は〆鯖のお寿司。
春菊のお浸しには自家製マスタードのソースがかかっています。
肉厚の鯖はギリギリの締めかたで、
細かい包丁が入り食べやすくとても美味しかったです。
「指でつまんで召し上がれ」とのこと、
指からも美味しさが伝わりました。

蛤とホワイトアスパラのお椀。
蛤は火を通すと固くなるそうで、
見えないところに細かく包丁を入れ食べやすくしています。
ホワイトアスパラは炭火であぶって香ばしくなり、
出汁と木の芽の香りがふくよかで味わい深いです。

地元焼津で今朝獲れた鰆のお刺身。
脂がのっていて塩で食べると最高でした。
地元の有名な魚屋さん「サスエ前田魚店」からの仕入れでしょう。
素晴らしく美味しい鰆でした。

蓮根と太刀魚の揚げ物。
蓮根の香りも太刀魚の香りも生かした調理。
ホクホクした食感があり、
一口づつで食べられる大きさもよかったです。

エボダイと春菊のえこう蒸し(油に変わると書くとの説明有)
ふわふわの身に春菊とわさびを載せて、
黄身醤油と一緒に戴きます。
炭火で焼いた椎茸も後から同じ皿に入れてくださり、
香りも食感も楽しめました。

いよいよメインのお料理でしょうか。
焼いた金目鯛は皮がパリパリで、
実山椒じょうゆとも相性ばっちりで感動的な美味しさでした。

お口直しの一品。
水菜と薄揚げの辛子胡麻和え。
確かに口の中がさっぱりとします。

牛肉とタケノコの炊き合わせ。
しばらく前から炭火で丁寧に焙られていた牛肉が、
まさかの炊き合わせとは驚きました。
地元産の採れたてのタケノコの香り、
牛肉と出汁の組み合わせは獣臭さが全くなく上品な一皿でした。

ここで炊きたて土鍋ご飯が一口ふるまわれ、
その後鰆と菜の花、タケノコの混ぜご飯に仕立てられました。

ご飯と一緒に
香の物とお味噌汁が添えられます。

ここでまだお腹に入るかどうか尋ねられ、
炭火であぶられていたご飯のおこげを
海苔のお出汁と一緒出していただきました。
おこげの香ばしさとお出汁に入れた瞬間のジュッという音も楽しめました。

大きな苺の「紅ほっぺ」と「かおり野」です。
紅ほっぺから食べるのがお勧めとのこと。

最後は「春菊もち」とのこと。
こしあんをその場できれいな緑色のお餅で包みます。
春菊の香りは感じませんでしたが、きれいな緑色は春を感じさせます。
写真撮り忘れましたが、最後はお抹茶で締めくくり。
特別な空間で美味しい和食をゆっくりと堪能した2時間半でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
今までスルーでした。

生活クラブのカタログに載ってくる「濃厚豆乳プリン」
お豆腐そのままのような見た目に、
豆乳プリンときたら味の想像は大体つくので今まではスルーでした。
偶然クチコミ評価を見たらほとんどが★5つで、
ラム酒が香る大人のデザートとのこと。
見た目からは想像もつかず購入してみました。

表面のパウチを取り除いてもまだ充填豆腐そのもの。
原材料には確かにラム酒とあり、
牛乳が一番最初に書かれていて豆乳感はほぼなかったです。
食後に旦那様と一緒にデザートで戴きましたが、
これなら罪悪感なく満足できるのでまたりピします。
【ほし太の日向ぼっこ】
和菓子

お土産に戴いた和菓子です。
見た目ががとっても可愛らしく美味しかったです。
静岡市駿河区小鹿にある和菓子屋さん、
小鹿屋製菓舗さんで購入されたとのこと。
ご近所ですがこんなに手が込んだ練り切りが販売されているとは、
知りませんでした。
みつ団子が美味しいのは知っていました。

黄身しぐれも季節柄桜の花がのっていました。

これは蕗の薹でしょうか。
和菓子は見た目で季節を感じられていいですね。
【ほし太の日向ぼっこ】
カフェコムサのケーキ

ホワイトデーのお返しに戴いたカフェ・コムサのケーキは、
ハート形でとっても可愛いかったです。
予約限定だったようでホールケーキの約1/3の大きさ。
チーズクリームと生クリームの絶妙なバランスと、
甘酸っぱい苺がたっぷりのってとても贅沢でした。
ホワイトチョコとパッションフルーツのゼリーがいいアクセントになっていて、
二人で食べてもボリューム満点でした。
【ほし太の日向ぼっこ】
ザリガニの鳴くところ ディーリア・オーエンス 著/友廣純 訳

少し前にNHKあさイチで紹介された映画「ザリガニの鳴くところ」
興味が沸いて上映館を探しましたが、
東京に行かなければ観られそうもないので、
それならばと原作を探し読み始めたら、
これほど読み応えのある面白い小説は久しぶりでした。
ノースカロライナ州にある湿地帯で、
地元の青年チェイスの変死体が発見されます。
容疑者は湿地の少女と呼ばれているカイア。
彼女は幼いころ家族に捨てられ、
湿地で一人、孤独と差別の中を生き抜いてきた女性でした。
カイヤの成長過程と、
事件の捜査との時間を行きつ戻りつしながら、
終盤は容疑者となったカイアを陪審員たちが裁く法廷劇となります。
カイアに起こる様々な困難や差別に、
胸がふさがるような気持ちでしたが、
少ないながらも彼女を支える人たちの存在により、
自立していくカイアの逞しさに救われました。
また自然豊かな湿地とそこに暮らす動植物の生態が、
美しく繊細に、リアルに描写されていて、
読後に作者が動物学者と知って納得でした。
様々な要素が詰め込まれた大河小説のようでした。
【ほし太の日向ぼっこ】