もとは帯
昨年実家を取り壊す時、古くなった着物をいくつか手放しました。
友人のGちゃんは器用で様々なものを手作りするのが得意なので、
Gちゃんに好きに使ってもらおうと思い、
なかば強制的に押し付けるように引き取ってもらいました。
それからは、髪留め、がま口、ポーチ、マスクなど、
色々なものに作り替えられてまた私のところに帰ってきました。
申し訳ないやら嬉しいやらでGちゃんには本当に感謝しかないのですが、
つい先日も締めやすくてよく使った袋帯が、
素敵なバックになっていて驚きました。
これは大きなトートバックで、内側にはポケットが二つ付いています。
片方のポケットはジッパー付きなので大事なのもが入れられるし、
両サイドには引っ掛けられるS字フックがついていて、
それを引っ掛けると形がハンドバック型に変わるという優れもの。
袋の上の中心にはマグネットが入っていてちゃんと口が閉じます。
何より思い入れの深い帯が、
こんな素敵なバックに生まれ変わったことがとても嬉しいです。
こちらは先ほどよりも一回り小さいトートバック。
本当はどちらか一つ頂ければ充分だと思ったのですが、
Gちゃんが元の帯の持ち主の「お姉さんにも一つどうぞ」と言ってくれました。
まだ今はどちらか選べないので毎日手元に置いて眺めては喜んでいます。
とにかく素敵なので歌舞伎座とかに持って行けたらいいなと思います。
そしてバックにならない端切れは、
こんなちょっとしたタペストリーに変身してました。
刺繍の裏の部分には糸がたくさん出ていたそうで、
それを使いこんなタッセルも作ってくれました。
これだけ活用してもらったら帯もさぞかし嬉しいことでしょうね。