輸出された静岡の寄木細工と漆器 金子皓彦コレクション フェルケール博物館

静岡市清水区にあるフェルケール博物館は、
『清水港をテーマに、港湾の生い立ち、地域の歴史との関わり、
そして、清水港を核とした地域の未来までを展望できる、
新しいスタイルの「港の博物館」を目指して、平成3年5月に開館(hpより)』
しました。
現在、清水港開港120周年記念事業として、
『輸出された静岡の寄木細工と漆器』展が9月16日まで行われています。
漆塗り同好会の仲間に教えてもらい行ってきました。
寄木細工といえば箱根が有名ですが、
実は駿府から派生したのだそうです。
幕末に長崎・下田が開港した時から、
海外へ輸出された日本製品の中に駿府の漆器も含まれていたそうで、
明治32年(1899年)に清水港が開港されてからは、
フェルケール博物館前の清水波止場から海外へと渡っていったということで、
本展示会は静岡で作られた寄木細工と漆器の里帰り展です。

箱根寄木細工と違い、静岡の寄木細工は表面に透漆が塗られていることが特徴で、
また、一つの作品の中に貝や金銀・色蒔絵などの技法が組み合わされていて、
とても手が込んだ美しい作品ばかりでした。
金子皓彦氏が世界各国を調査し収集された、
10万点の漆器の中から厳選したというだけあって、
世界一美しいといわれる飾り棚など、
ため息の出るほど美しくて繊細で、
当時の技術の高さと、デザインセンスを堪能することができました。
見応えありました。























