映画 トールキン 旅のはじまり 監督:ドメ・カルコスキ

指輪物語の作者J・R・Rトールキンの半生を描いた映画、
『トールキン 旅のはじまり』を鑑賞しました。
指輪物語は、現代の名作ファンタジーの源のような作品だと思っているので、
ファンタジーファンとしては絶対に見たい映画でした。
物語は第一次大戦の激戦のただ中から始まります。
戦場で病に倒れたトールキンは、
銃弾が飛び交う中、親友の安否を気遣い、
文字通り必死に友を探し求めます。
戦闘シーンと回想シーンが交互に現れ彼のこれまでを映し出します。
トールキンはまだ幼い頃に両親を亡くし、
知り合いの神父の助けによって裕福な家庭の援助を得て、
イギリスの名門校に入学します。
上流階級の子供たちの中で最初は馴染めなかったものの、
やがて生涯の友となる3人と出会い、T.C.B.Sという結社を作ります。
そのくだりは青春映画そのもので、
彼らの友情と団結にはとても心温まりました。
そして同じ家に身を寄せるエディスといつしか愛し合うようになりますが、
貧しさゆえに最愛の彼女から別れを告げられます。
奨学金も打ち切られ、大学に残るための最後の手段として、
言語学の教授の下に自身の今までのノートを見せに行きます。
トールキンは、大学で言語学を学ぶ前から自分で言語を創作したり、
神話を調べ、自作し、それら全てをノートに記録していました。
その後、学者として成功し愛するエディスとも結ばれます。
二人の友は戦死してしまったものの、
彼らと過ごした青春時代、戦争の悲惨な体験、
愛するエディスの存在とが背景となって、
指輪物語という壮大な物語が誕生したことが映画を見て理解できました。
とても感動しました。





















