漆塗り教室4日目
前回貝の細工を貼った上に漆を塗って一週間。
漆は湿度が高いと乾き、乾燥していると乾かない、
という面白い性質があります。
冬の乾燥した中では中々乾かないので、
先生が工房で乾かして来て下さいました。
今日はこれをサンドペーパーで砥ぎます。
最初は1000番台のペーパーを使い、
表面のでこぼこを水をつけながら丁寧にけずり、
綺麗な布で拭っていきます。
1500番、2000番と目の細かいペーパーに変えながら、
だんだんと表面の漆を完全に研いでしまいます。
最後は貝細工の上に残った漆も丁寧にとります。
細かいところはシャープぺんの先のようなものでとりました。
細工がだんだんとはっきりと浮き出てきて、
表面全体が白く平になったら、次の作業へ。
コンパウンドという白いクリーム状のものを、
布につけながら全体を磨いていくと、
最初白かった表面がだんだんと綺麗に輝いてきます。
この作業は芸大などでは半日近く磨いているそうで、
磨けば磨くほどいいみたい。
私は研ぐのに時間がかかり、この作業は15分ほどでしたが、
隣の彼女は1時間くらい丁寧に磨いていました。
全体が磨けたら水で濡らした綺麗な布で脂分を丁寧に拭き取ります。
その上からまた漆を薄く塗り、
今度は和紙で磨きます。
今日の作業はここまで、来週までまた乾かします。
塗っては磨き、塗っては磨くという、
漆塗りはとても手間がかかる作業だということがよくわかりました。