廃墟
図書館に行くと、
時々思いがけない本に出会います。
この写真集もそのひとつ。
「チェルノブイリ」と聞けば、
「人類史上最悪の原発事故」
というキーワードにすぐに結びついてしまうけれど、
本来なら、
自然豊かな環境で人々がのんびりと暮らす
どこにでもある場所だったはず。
あの事故から25年たって、
植物は、その廃墟を緑豊かな大地へと自然の営みを繰り返し、
人間が作ったものだけが、
だんだんと朽ちていく…。
人も、自然の一部として生きていくことのみが許されている。
そんな気がしてしまいました。