
友人が家を建てています。
大工さんではありませんが、
専門家の教えを受けながらできる限り自分の手で作っています。
今日はその棟上げで、
なかなか見られるものではないので、見学させてもらいました。
柱を立てる順番は棟梁と友人(現場監督)が、
綿密に書かれた図面を見ながら話し合って決めていました。
面白いと思ったのは、柱を下にはめ込むとき、
上から木づちでたたかなければならない場面で活躍していた道具。
上に引っ掛ける形で、下についているおもりを下側に打ち付けると、
上をたたいている効果がありました。
ちょっと調べてみたら、スライドハンマーというものでしょうか。
柱のてっぺんに登らなくても叩けるのですごく便利そうでした。

材料はクレーンで吊って、
立てた柱のほぞと横木のほぞ穴を合わせて組み立てていきます。
友人は集中していてとても話しかけることはできませんでしたが、
奥さん(も友人)に話を聞いたところ、
娘さんの同級生の親御さんに、
山を持っている木こりの方と、木を運ぶ仕事をされている方がいて、
これまた知り合いの製材所で自分で製材にしたそうです。
地元の木が手に入り、それを製材にできる手段があったことが、
自分で家を建てる決め手になったようです。
前から知り合いだった大工さんに相談したら、
「自分で家を建てることほど面白いことはない!
それを人にやらせるのはもったいない」
と言われたんだって。
材料をすべて寸法を取り、印をつけてと、
準備の大変さは想像以上でしょう。

そして午前中の作業が終了した現場です。
私はここまで見学して午後は仕事に戻りましたが、
午後も夕方までやって、
明日一日かけて屋根までつけるそうです。
歓声が楽しみです。
【きらくな寝床】