
今週と来週は事務所の駐車場がいっぱいなので、
車を減らす為電車通勤しています。
最寄駅から事務所まで約30分の道のりを楽しみながら歩いています。
「久能寺観音道」と書かれています。
車で通れない道なのでこんな道標があることは全く知りませんでした。
1778年に妙音寺村の若者の寄進によって造立されたと書いてあります。
今から246年前です。

説明がとても興味深いです。
道標のある平川地から有東坂・今泉・船越
矢部・妙音寺・久能寺に至る有度山麓を通る道のことだそう。
久能寺は明治維新で廃寺となり、
その後明治16年(1883)に
山岡鉄舟が再興したため現在は鉄舟寺と呼ばれています。
まさに今からこのルートを通って事務所に向かいます。

楞厳院(りょうごんいん)という立派なお寺の前を通りました。
看板だけはよく見ているので
名前は知っていましたが実際に見たのは初めてです。

建立は室町時代、弘治元年(1555)
開山道白禅師は、野州(群馬県から栃木県)の生まれで、
相州小田原で剃髪、
諸国を遍歴修行したのち武州青梅で認可。
各地を行脚ののち駿河の国へやってきたとかかれています。
今川水軍の武将岡部忠衛貞綱公が道白禅師の徳に深く感銘し帰依、
この地に寺を建立し寄進したのが起こりだそう。
ちなみにその後は甲斐武田氏の駿河侵攻により、
忠衛は武田氏に臣従したそうです。
その時道白禅師はどう思ったのでしょうね。
ひっそりと佇むお寺にも様々な歴史とドラマを感じました。
もう一つ誓願寺という立派なお寺もありましたが、
看板もなくネットにも情報がないので詳細はわかりませんでした。
同名の有名なお寺がいくつもあり、
静岡市駿河区丸子にある誓願寺は、
源頼朝の創建で、大坂冬の陣の発端となった(方広寺鐘銘)事件を、
徳川家康に弁明した豊臣家の家臣、片桐且元のお墓があるそうです。
ここにもドラマがありました。
【ほし太の日向ぼっこ】